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昔の日記 35

台風で荒れると思い出す
私の
黒歴史でございます。。。


~~ 嵐の夜に ~~

以前、
あっという間に辞めた会社があった。


当時 勤めていた会社が
色々な面で怪しくて
どうしようかな~ 
と 考えていた時に
先輩から ある会社を紹介されたのだ。


話はすぐまとまり 
私はその会社に勤めることになった。


しかし・・・
入ってみたら
びっくりする位 しっくりこなかった。

人も仕事も環境も全部。


ただ、
決定的に何かがヘン!
という訳ではなかったので
そのうち慣れるであろう
と思っていた。


残業が多く 
不規則な生活で体調が優れない・・・
等々。

しかし 
そんな事は前の会社でもあった事。

そのうち慣れるであろう 
と思っていた。


・・・が
疲れているのに 眠れない。
目が冴えるのだ。


ぼーっとしてると 
涙が出てくるときもあった。


会社に近づくと 
吐きそうな感覚になったりした。


相談しようにも 
なんて言えばいいのか わからず
しかも 
相談する気力すらなかった。


あぁ・・・ 
こうやって心の病になっていくのかなぁ・・・
などと 思ったりもしていた。


これはヤバイ。


限界だった。


あと数日我慢していたら 
ばっくれていたと思う。


しかし
大人として、
社会人として 
それはやってはイケナイ、と思い
社長に退職の意思を伝えた。


年下の社長は 
ごもっともな事を言って怒っていた。


紹介で入った立場であること。
30越えた大人がやることではないこと。
急にそんな事を言いだすこと。

当たり前だ。

しかし、
私が何故辞めたいのかより
なぜ 
自分の元を去るのか 
に怒っていたように見えた。


そんなことを気にしている場合ではないくらい 
私は切羽詰まっていた。


社長が怒って 
もう、明日から来なくていい!
と 言うのを期待していたが 
そこは冷静に引き継ぎを言い渡された。


助かった。。。


そう思った。

(紹介してくれた先輩には 
ほんとに申し訳ナイと思っている)


それから 数日、
ほんのり 
嫌がらせっぽいこともあったけれど
毎日、
カウントダウンをして過ごした。





最終日は、
台風がやってきていた。


電車が止まるのではないか?
と、ニュースでやるような 大型台風


その日、
会社は海外からの荷物を待っていた。

トラブルがあって、
到着したものに 一手間加えて
次の日 
納品しなければならない。

なのに 
台風の影響で到着が遅れていた。

荷物が到着した時は 
夜になっていた。


そこから 作業開始。


あっと言う間に時は過ぎ、
終電を気にするような時間になっていた。


しかし・・・
先に帰ります、という雰囲気ではなく
私も 
これが終わるまでは・・・と 思っていた。


結局、作業が終わったのが 
深夜の一時過ぎだった。


まだ 他のひとは自分の仕事をするというので
私だけ 帰ることになった。


挨拶をして 
外に出た。



なんという 開放感・・・・


雄たけびを上げた気分だったのだが
深夜なので 我慢。。



さて・・・
どうやって帰ろうか。。。


まさか
こんな事になると思っていなかったので
手持ちのお金が無く、
タクシーも乗れない。

使えるカードは 
セブン○レブンでしか使えない。

とりあえず
セブン○レブンを目指した。


すごい雨だった。
傘を両手で持っていないと 
吹っ飛ばされるくらい風も強かった。

それでも 
心は晴れやかだった。


そして
着いたセブン○レブンには 
ATMが無かった・・・


どうするか。


次の日、
約束があったので
AM7:00には 
出かけなければならない。



歩くか。。。



お散歩好きなので 
ポケット地図は常備していた。

歩いたことのナイ距離ではあったが
いたしかたない。


なにより・・・


この嵐の中 
この距離を歩いて帰ったら
今回のこの失態
無しにしてもらおう
(誰に?神様に?自分に?)
と、
勝手に思っていた。


辞めると決まってから 
冷静に考えると
(思考が通常に戻った)
どうしようもない事をやっている
自分が情けなかった。

恥ずかしかった。

ちょっと 
自己嫌悪に見舞われていたのだ。


それを帳消しにするのが 
この苦行だ!!

と 
思い込むことにした。


実際 
滝に打たれる修行僧のようであった。


すれ違う人はほぼ皆無。


当たり前だ。
台風の深夜なのだ。

みんな 
戸締りしっかりして 
寝ている時間なのだ。


人が歩いていないので
車が がんがん水飛沫を上げながら走っている。
しかも 空車のタクシーか配送のトラックだけ。


雨風で濡れまくっていた。
でも 止まったら寒さでヤられる!!
と ひたすら歩いた。


・・・歩いて


・・・歩いて


・・・・歩き続けた。。



しばらく歩いて
冷えと、疲れで 
ヘロヘロになっていたら
見たことのある風景が広がっていた。




最寄の駅に着いたのだ。


嵐の夜に
満面の笑みで佇む女。。


かなりシュールな絵
だったに違いない。

しかし 
嬉しくて仕方なくて 
笑いが止まらなかった。

全身 
ぐっしょぐしょで。


あの達成感は 
そうそう味わえるものではございません。


結局
我が家にたどり着いたのは 
AM3:30頃でありました。



みんなは・・・真似しないように。。

(≧∇≦)

~~~~~~~

今でも
ちょっと気分が落ちる出来事でありました。

散々
不思議な人に関わった後だったので
もう、これ以上いないだろうと
思っていたのですが・・・

まだまだ、でしたねぇ。。。

(-"-;)

当時は
地の果てまで歩いたような
イメージでしたが
そこまででも・・・
なかったですね。。
by nuuner | 2014-10-06 12:23 | 昔の日記
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